【試験対策】第33回介護福祉士国家試験。解答と解説。「人間の尊厳と自立」を分かりやすく説明いたします。【過去問】

 
むなかた
ご訪問ありがとうございます。
むなかたと申します。

今回は第33回試験過去問の中から、「人間の尊厳と自立」について解説していきたいと思います。

私の経験から言わせていただくと、介護福祉士の試験は過去問をしっかりと解いて、分からないところや間違えたところをしっかりとやっていけば、テキストなどを買わなくても、充分に合格ができると思います。

試験合格に向けて、しっかりと過去問に触れていきましょう!

では、早速始めていきたいと思います。

人間の尊厳と自立

問題1

人権や福祉の考え方に影響を与えた人物に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 リッチモンド(Richmond, M.)は,『ソーシャル・ケース・ワークとは何か』をまとめ,現在の社会福祉,介護福祉に影響を及ぼした。

2 フロイト(Freud, S.)がまとめた『種の起源』の考え方は,後の「優生思想」につながった。

3 マルサス(Malthus, T.)は,人間の無意識の研究を行って,『精神分析学入門』をまとめた。


4 ヘレン・ケラー(Keller, H.)は,『看護覚え書』の中で「療養上の世話」を看護の役割として示した。


5 ダーウィン(Darwin, C.)は,『人口論』の中で貧困原因を個人の人格の問題とした。
答えは1です。
メアリー・リッチモンド1861年8月5日から1928年)は、セツルメント運動のジェーン・アダムズとともにアメリカのソーシャルワーカーの先駆となった女性。慈善からソーシャルワークへの道を切り開く努力をし、のちに「ケースワークの母」と呼ばれる。
Wikipediaより引用

解説:
2のフロイトはオーストリアの精神科医で、精神分析学の創始者として知られています。人間の無意識の研究を行ってまとめたものが、『精神分析学入門』になります。

3のマルサスはイギリスの経済学者で、『人口論』の中で、人口過剰に対して食糧生産が追いつかず、貧困が発生するという見解を主張しました。

4のヘレン・ケラーはアメリカの社会福祉活動家で、視覚と聴覚に障害を持ちながら、世界中で活動をおこないました。
『看護覚え書』はフローレンス・ナイチンゲールの著書になります。

5のチャールズ・ダーウィンはイギリスの自然科学者で、『種の起源』の中で、生物は共通の祖先から、長い時間をかけて進化した、とする論を提唱しました。

問題2

 自宅で生活しているAさん(87 歳,男性,要介護 3 )は,7 年前に脳梗塞(cerebral infarction)で左片麻痺となり,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用していた。
 Aさんは食べることを楽しみにしていたが,最近,食事中にむせることが多くなり,誤嚥を繰り返していた。
 誤嚥による緊急搬送の後,医師は妻に,「今後も自宅で生活を続けるならば,胃ろうを勧める」と話した。妻は仕方がないと諦めていたが,別に暮らしている長男は胃ろうの造設について納得していなかった。
 長男が実家を訪れるたびに,Aさんの今後の生活をめぐって口論が繰り返されていた。
 妻は訪問介護員(ホームヘルパー)にどうしたらよいか相談した。
介護福祉職の職業倫理に基づく対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1 「医療的なことについては発言できません」

2 「医師の判断なら,それに従うのが良いと思います」

3 「Aさん自身は,どのようにお考えなのでしょうか」

4 「息子さんの気持ちより,一緒に暮らす奥さんの気持ちが優先されますよ」

5 「息子さんと一緒に,医師の話を聞きに行ってみてください」

答え:3
まずは、ご本人の気持ちをみんなで共有しましょう。
全てはそこからです。

解説:
1 発言はしましょう。断言はできませんが。

2 医療的には医師の判断が正しいかもしれませんが、生活をどうしていくのかは、ご本人やご家族と一緒に介護福祉職も考えていきましょう。

4 本人の気持ちが優先されます。

5 奥様と息子様が医師の話を一緒に聞く、という事はやってもいいと思いますが、その前にご本人のお気持ちを聞きましょう。

それでは、今回はこの辺で失礼いたします。


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